まいの闘病日記(第3回)

■第3回■  出社拒否のはじまり


 

ゴールデンウィークが明けて1週間程の頃、私は職場復帰をしました。久々に早起きをし、仕事をするのは少し憂うつでしたが、やっと職場復帰できるという喜びもありました。最初の2日間くらいは周囲の人も気を使って、あまり負担のないようにしてくれていました。しかし、いつまでも「病み上がりだから」というのは通用するわけもなく、(当たり前ですが)通常通りの事を要求されます。復帰後3日目くらいから、私は何か自分に今までと違うものを感じていました。それは単に、長期間休んでいたためではないように思いました。まず、患者さんと話すのが苦痛と感じるようになりました。

精神科のナースは、他科のナースよりも患者さんと会話の機会が多く、また、それが治療のひとつでもあります。私はもともと患者さんと会話をするのが好きで、それが仕事の楽しみでもありました。

しかし、その楽しみだった事が苦痛と感じるようになってしまいました。次に、職場の人に対して、異様に気を使うようになっていました。例えば、休憩時間に婦長にお菓子を勧められ、お腹がいっぱいで食べたくないのに無理してたくさん食べてしまったり、何か話しをしないと暗い人間だと思われないかと、気にかけて、無理に会話をしてみたり。また、自分の側に、苦手な人がいると怠けた行動や、たるんでいるような行動を取っていると思われないかという事が気にかかり、緊張してしまうのです。

そして、自分では気がつかないところで、ぼんやりしていたようで、注意を受けるようになりました。身体的にも精神的にも疲労感が強く、耐え難い思いでした。なぜ、こんなふうになってしまっているのかと考えました。当時の私は、自分が心の病になっているとは気づかず、復帰が早かった事と、自分がこの病院や精神科のナースには向いていないからだ、という考えに至りました。そして私は、復帰からわずか1週間で、この病院を退職しました。私が初めて社会経験をし、初めてボーナスをもらった職場を去ることになってしまいました。 


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