まいの闘病日記(第6回)


■第6回■  精神医療の現実
〜いい病院ってなに?〜


 

季節は、秋の気配が近づいていました。この頃から私の症状は徐々に悪化していきました。頻尿で1日20回近くトイレに行ったり、不眠に悩まされたり。一体私の病気は何なのだろう?本屋に行っては、心の病気の本を読み、うつ病ではないか、神経症ではないか?と自問自答する日々。

私は、もう一度精神科に行ってみようと思いました。私の家からは少し遠かったのですが、とある大学病院に行ってみたいと思いました。大学病院にはいい先生がいて、私の病気を解明してくれる、治る方向に導いてくれる。そんな期待を胸に、病院へと向かいました。

待ち合い室には、ざっと数えて30人くらいの患者さんがいました。こんなにも、心の病に悩んで外来を訪れる人がいるんだ・・・。(私の働いていた病院には、外来にはそれ程大勢は来ていませんでした。)

診察室は3、4部屋くらいあって、それぞれに先生が配置されていました。

私の担当になった先生は、30代前半くらいで、ヨレヨレの昔風のポロシャツにヨレヨレの白衣を羽織り、ボサボサ頭という出で立ち。一目見て、「この人で大丈夫だろうか?」という不安が頭をよぎりました。

先生はかったるそうに問診表を読み、「何かよくわかんないなあー、どうしたいわけ?」と。あっけにとられつつも「仕事ができるようになりたいんです」と、一番の悩みで私の望むことを答えました。そして先生は「無理なんじゃない?」と一言。薬については、現在何を飲んでいるかと聞かれ、不眠時に祖母の飲んでいるユーロジンを服用していると答えました。すると、その薬の効果も何も聞かず、そのままその薬を処方されてしまいました。

ユーロジンは熟眠障害や、早朝覚醒に使用される薬で、入眠障害の私は、別の薬を処方して欲しかったのです。しかし、先生の処方にケチをつけるわけにもいかず、がっかりした気持ちで診察室を出たのでした。私は、たまたまこういう先生に当たってしまったのかもしれませんが。更に深刻な事態が待ち受けていようとは、思いもしませんでした。


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