こころの休憩室(第3回)

第3回 ●「ていげい」という生き方●


 

今は神経症を克服した私ですが、性格傾向のすべてが変わったというわけではありません。

やっぱり時々は、物事を深く考えすぎて、気が滅入ってしまう事があります。そんな時、友人が私に「ていげいに生きようよ」と、言いました。「テイゲイ?何それ?」と聞いた所、沖縄の方言で“適当にやろう”というような意味なのだそうです。単に適当という意味だけでなく、なるようにしかならないのだから、適当にやろう、あせらずのんびり行こう、というような意味も含んだ深い言葉なのだと友人は言います。

その言葉の意味を聞いた時、私は森田療法の考え方に似ていると思いました。とらわれの心を捨て、あるがままに生きようという考え方です。私は、この考え方によって、次第に神経症を克服していきました。

薬によって、ある程度の症状は取り除く事ができても、症状に対するとらわれの気持ちがあるうちは、心は決して楽にならないのです。私は、この森田療法を習得するのに、数年の月日がかかりました。

私は、沖縄に行った事もないし、沖縄の人と接した事もないのですが、友人の話によると沖縄の人というのは、良い意味でのんびりとしていて、せかせかしていない人が多いそうです。また、93歳になる生き字引のような、私の祖母も、沖縄の人はその気候のように温かい人が多いと言います。長寿人口が多いのも特徴的です。

沖縄の人というのは、知らず知らずのうちに、心身ともに健康に生きる術を身につけてしまっているのだなーと、関心させられました。

この、“連載コラム”や“まいの闘病日記”も、時々行き詰ってしまう事もあるのですが、「ていげい」にやっていこうと思っています。

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